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人妻x人妻2
-もっと!人妻ぱらだいす-

メーカー:
Discovery

 

 まさかの第2弾です。続編出るとは思ってもみませんでした。でも出すなら出すで安直に『2』なんてつけるよりも、『人妻x人妻x人妻』とかにしてほしかったところ。

《幼少の頃、母親代わりの女性がレイプされているところを目撃してしまった主人公『千堂大和』はそれがトラウマになり、以来女性嫌いに。時任ビルディングサービスへ就職し、働いていた大和に“とあるマンションの管理人をやってくれないか”と社長直々の声が掛かる。以前より社長を尊敬していた大和は喜んで引き受け、マンションへ向かうが、その初日にななと名乗る少女が「あなたの妻になります」と押し掛けてきた!》

というのが話のあらましです。導入部は丁寧に見せてもらえて好感触。ちょっぴり星里もちる臭はしますけどね。

 ゲームは前作とまるっきり一緒。マンションに設定された『清潔』『風紀』『快適』の3つのパラメータを上げまくるという、調教の対象が自身でないというだけのときめきメモリアル。
 各攻略対象奥さんが気にかけてるパラメータを上げればよろめき度が上がり、遭遇した時の会話の受け答えによって変化する純愛と鬼畜という相反する2つの愛情度によってイベントが起こるというのがこのゲームの基本形です。
 入力する命令の組み合わせによってパラメータを急激に伸ばす『管理人コンボ』という新システムが加わっていますが、それ以外はなーんのお変わりもなく。これなら短期間で続編も作れるわなとなるほど納得。

 新システムを取り入れたことで前作の最大の欠点であったゲームテンポの悪さが改善されたかというと、そんなことはなく。パラメータが上がりやすくなり、慣れてくればゲーム終了に設定期間の半分も使わなくなり、確かにゲームを遊ぶ時間は減ってますが、それってテンポがいいってわけじゃなく、単にバランスが崩れてるだけなんですよね。ゲームテンポが良いっていうのは設定期間中をしっかり遊ばせ、なおかつストレスを感じさせないサクサク感にあると思うのですよ。で、根本的に『1』からなんも変わってないんですから、テンポが悪いままってのは当然の帰結です。それと画面の切り替え、エフェクトが完全に終わらないとマウスのクリックを受け付けないってのもテンポを悪くしてる一因になってます。

 で、今回のお話とキャラクター。メインは間違いなく押しかけ女房の『なな』になるんですが、なな自体のキャラはいいと思います。天然ボケという設定が嫌味になってませんし、シナリオを進める事によってプレイヤーのななに対する好感が“育つ”というのは第一印象が全てのエロゲーヒロインに於いて、なかなか珍しく、面白いキャラクターと言えます。

 が、人妻キャラじゃないんだよなぁ。

 他の嗜好の方々から“結婚しているしていない”という形式がそんなに大事かって訊かれそうですが、そりゃ大事ですよ。オレがいっちゃん好きな奥さんキャラってのは他人の奥さんなわけで。

[普段は幸せそうだけど、時折見せる憂いた面影。そこを衝かれて堕ちていくワタシ]

[確かに旦那はいるけれど、アナタも好きになっちゃった。今夜一晩だけだけど、ワタシ、アナタの女になります]

 そんな奥さんが好きなのですよ。や、奥さんキャラが1人だけで、そいつがメインていうなら押しかけ系統もアリだと思います。が、他にも奥さんキャラがいるのに、わざわざななをメインにするこたぁないんですよ。案の定隠し扱いの前作のヒロイン『大島 晶』のほうがエロシーンひとつだけしかないにも関わらず、あらゆる点でななを圧倒してるし。

 主人公が憧れている奥さんをメインにすえて、ななをそのカウンターヒロインにしておけば、また違った展開になったんじゃないでしょうか。勿論、憧れの奥さんは『龍咲 美也』のようなバツイチ奥さんではなく、現役バリバリの奥さん、それこそ『大島 晶』なんかが良かったんではないかと思えます。前作やってる人にはかなりの刺激になりますし。

 他、攻略対象は未亡人の看護婦さんに、トラウマの原因になった子供の頃の母親代わりにそっくりのメーテル設定の奥さん(真相はベタベタだけどな)、どーでもいいメガネとこれまたどーでもいいお嬢様となっております。

 キャラクターの話で忘れちゃいけないのが脇を固める男キャラ。なんつーか、ヒロインたる奥さん以上に存在感を確立しすぎ。サイボーグとズバットは狙い過ぎてて白けるけど(それにズバットは「ヅマっと参上! ヅマっと快傑!」って言わない時点でアウトだわな)、その他の恋敵に893に森本レオに段田安則といったヤツらは各シナリオの絡みからそのキャラ絵まで、しっかりとした存在感を持ってます。特に前作の仇役が各シナリオでいい人っぷりを発揮してるのはググッとくるもんがありました。どうしてこのノリがヒロインで出せなかったのか。

 エロのほうはそこそこに気張ってます。前作と違い、エロシーンの全部に声入ってますし、シチュエーションも各種各様。ゲームの進め方が会話の受け答え以外一緒という各キャラの純愛・鬼畜の両ルートを遊ばせるだけのテンションはあります。ただ、ここでもななが……。ななの鬼畜ルートはそれこそ『あゆみちゃん物語』や『カスタムメイト』のような豊富なエロシーンに恵まれてますが、純愛ルートでは難易度がこのゲームの中ででもかなり高めに設定されてるにも関わらず、エロシーンがたったのひとつだけ。しかも濃度が濃いってわけでもない。半分意地になって解きましたが、エンディングは虚脱感しかなかったですよ。苦労させるならそれなりの御褒美を用意してもらわんと困りますわ。

 CGは文句なし。肉感と、良い意味での絵柄のクセはそのままに、前作での立ち絵の不統一感が消えたために遊んでいて安心感があります。エロCGも構図がよろしく、次はどんなCGが見れるのかっつー、エロゲー特有のわくわく感を感じることができます。このゲームで声優の質とバリエーション豊かなBGMと共に手放しで誉められる箇所です。

 そろそろまとめますが、今回もあと一歩ってところ、いや、前作のような“はじめての人妻専門ゲーム”というインパクトがない分、あと二歩ってとこでしょうか。前作も前作で同日発売の『姉妹妻』のおかげでかなり印象が弱かったですけど。

 オレが人妻好きだから小さな綻びが大きな穴に見えるってのは確かにあるでしょう。が、逆に人妻好きだから(メガネ以外)最後まで遊べたとも言えます。人妻という設定に大した興味もなく、ななというキャラクターに魅力を感じない人が遊んだら、果たして最後まで遊べるのか? 疑問は拭えません。

 なんにせよ、ゲ−ムの部分に改良はあっても進化がないのはいかがなもんか。『2』というより『1.5』を遊ばされてる気分でした。

8/8/2001

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